すずろごと

偏見にまみれた140文字以上のついーと

本棚

とんび - 重松清

この話には一貫して”普通”の家族の像はほとんど描かれない。 父がいて、母がいて、子供がいる家庭。 親を知らずに育ったヤスさんと同じく妻の美佐子さん。 二人の息子アキラが幼いころに美佐子さんは亡くなってしまう。 周囲をみても、娘に母と認識される前…

八月の終わりは、きっと世界の終わりに似ている。 - 天沢夏月

「俺はどうしたらいい、透子。」 四年前の夏のあの日から、ただ時が過ぎてゆく毎日。 彼女の死を清算できず、逃げるように東京に出たまま故郷に足を踏み入れるきっかけを失っていた。 線香をあげてやれよ。との友人からのメールで2年振りに帰ってきた町。 廃…

こんなにも優しい、世界の終わりかた - 市川拓司

「優しくないね」 「うん、優しくない」 この世界で穏やかに生きるのは難しい。 心の趣くままに生きるのは難しい。 多くを望まないことを許してくれない。 ぶきっちょには厳しい世界だ。 世間からはみ出た、独自の世界をもつ男の子たち クラスの男子の視線の…